長期間の別居期間を経た相手方から離婚と親権取得を請求されたが、これを退けた事例
依頼者:男性 40代
相手方:女性 40代
争点 :親権、面会交流、財産分与、慰謝料
経緯
相手方は十年近く依頼者と子どもの元を離れ別居を開始しました。
この相手方が依頼者に、離婚と多額の財産分与と慰謝料、子どもの親権を請求してきた事例です。
確認したところ、先方の金銭請求に根拠が無く、また子どもの主たる監護者が依頼者であることも明らかでした。
そこで、こちらとしては、相手方の請求については応じず、また交渉の窓口を当職に一本化するように相手方に伝えました。
他方で、相手方に婚姻費用を請求し、また面会交流の提案を行い早期離婚の動機付けを行いました。
これをうけて相手方は、当方の提案を受けることになり、離婚を成立させることができました。
ポイント
親権について女性が圧倒的に有利といわれますが、それは誤解があります。
一番重要なのはお子さんの福祉に沿うかどうか、「子どもの主たる監護者がだれか」で、一般にお子さんをメインで監護しているのが女性が多いので、女性が有利とされるのです。
男性であっても、本事例のようにお子さんの監護をし続けている状況ですと親権を争うことは十分に可能です。
また、一方の配偶者から、多額の財産分与をイメージをもとに請求されるときもあるのですが、実際に計算すると根拠が無いことがよくあります。
もし、財産分与を請求されて「おかしいな」と思われた場合、弁護士に相談されることをお勧めします。
平成20年3月 広島大学法科大学院卒業
平成21年9月 司法試験合格(63期)
離婚問題・男女問題は、どうしても感情的になりやすく、一人で考えていたのでは問題が絡んでいく傾向があります。また、DVやモラハラがある場合、すでに夫婦間で上下関係が定まっていますから不利な条件を押しつけられがちです。調停手続も法律知識が必要ですのでご不安な事もあるでしょう。事件解決のパートナーとして、あなたの不安や問題を適切に解決することのご協力をさせていただければ幸いです。
- お互いのDVや、財産分与の対象のあるなしが問題となった事件の解決事例
- 相手方が別居後に行った多額の養育費、慰謝料請求を適正なものにし、他方で中断されていた面会交流を復活させ、離婚を実現した事例
- 不貞慰謝料額に争いはないが、支払い方法に争いがあった事例
- 不貞した配偶者との離婚を2ヶ月で実現した事例
- 離婚後のご自宅の居住について複雑な離婚条件の調整を行い、話合いでの離婚を成立させた事例
- 長期間の別居期間を経た相手方から離婚と親権取得を請求されたが、これを退けた事例
- 夫婦関係の破綻自体は相手方にあると思われるものの不貞をしてしまった依頼者の離婚を実現した事例
- 特有財産性を主張することで財産分与額を大きく減少させることに成功した事例
- 子の今後の養育のため対立を激化させず、スムーズな離婚を実現した事例
- 弁護士が話し合いを行うことによってスムーズな離婚が実現出来た事例