酒乱のDV夫と早期に離婚できた事例
依頼者:妻 60代
相手方:夫 60代
争点 :離婚、財産分与
経緯
相手方である夫は、酒乱傾向や精神疾患があり、新婚時から継続して依頼者に対して暴行を繰り返していました。他方で、相手方は、依頼者の存在しない浮気を疑い、依頼者を責めるばかりでした。
ある日夫は、酒を飲み依頼者に対して暴行したところ、第三者の通報により警察沙汰となりました。
このことを切欠として、依頼者は相手方と別居を開始して、離婚を求めるようになりました。
対応
依頼者の住所は秘匿した上で、速やかに離婚を成立させるため離婚調停を申し立てました。
相手方は、暴力を否定しましたが、飲酒傾向や暴言などは認め、離婚については認めました。
一番の問題点である離婚の合意ができたことから、残りの財産分与についても円滑にすすめることができ、この種の事件にしては早期の解決に至りました。
ポイント
DV案件においては、酒乱や精神疾患と一緒に問題になることが多いです。
この場合、一般的に事件としては長期化することも多いのですが、この事件の様に時として長期化しない解決も可能となります。
DVをうけている状況よりは生活は改善しますし、住所等を秘匿して行いますので、DVで悩まれている方は早めのご相談をおすすめします。
平成20年3月 広島大学法科大学院卒業
平成21年9月 司法試験合格(63期)
離婚問題・男女問題は、どうしても感情的になりやすく、一人で考えていたのでは問題が絡んでいく傾向があります。また、DVやモラハラがある場合、すでに夫婦間で上下関係が定まっていますから不利な条件を押しつけられがちです。調停手続も法律知識が必要ですのでご不安な事もあるでしょう。事件解決のパートナーとして、あなたの不安や問題を適切に解決することのご協力をさせていただければ幸いです。