配偶者が精神疾患を負い、双方当事者ともにDVを主張した事例
依頼者:男性 20歳代
相手方:女性 30歳代
経緯
相手方は、躁鬱の障害を負っており、普段の生活は問題ないのですがいったん荒れると暴力を行うなど手がつけられない状態になる方でした。
相手方は、喧嘩の時に依頼者に刃物で襲いかかるなどの行為を行い、依頼者は抑えるため相手方を転倒させる行為を行いました。
そうしたところ、相手方はDVであると主張して、依頼者に対して離婚と多額の慰謝料を求めてきました。
対応
相手方は依頼者に対して攻撃的に自分の要求を飲むか飲まないかという交渉をしてきました。
過剰な要求を受け入れるわけにはいきませんので、当方としてはその要求に応じることは出来ないことを告げました。
その後調停手続きを経て、離婚訴訟を行いました。
その中で、双方DVであることを主張し対立も深まっていきましたが、最終的には和解による離婚を成立させました。
ポイント
離婚事件を行っていると、ソフトな解決が困難な事件に遭遇します。
この案件もこのようなものでした。
相手方が余りにも攻撃的な対応を行う場合、穏当な対応を志向しすぎるとバランスを欠く結果になりかねません。
その場合は、時間はかかりますしつらいかもしれませんが毅然とした態度ですすめて行くしかないように思います。
平成20年3月 広島大学法科大学院卒業
平成21年9月 司法試験合格(63期)
離婚問題・男女問題は、どうしても感情的になりやすく、一人で考えていたのでは問題が絡んでいく傾向があります。また、DVやモラハラがある場合、すでに夫婦間で上下関係が定まっていますから不利な条件を押しつけられがちです。調停手続も法律知識が必要ですのでご不安な事もあるでしょう。事件解決のパートナーとして、あなたの不安や問題を適切に解決することのご協力をさせていただければ幸いです。